SAYS FARM

SAYS FARM

NOTE

ワインづくりの副産物に、新たな価値を生み出す

2026.10.24 | GALLERY

ワインづくりの過程で生じる様々な副産物を資源として、新たな価値を生み出すUPCYCLE(アップサイクル)を意識した取り組み。

江戸時代から続く「定置網漁」の発祥の地として知られる、富山県氷見市。網に入る魚のおよそ8割を逃がし、OVER FISHING(過剰な乱獲)を防ぐこの漁法は、SUSTAINABLE(サスティナブル)という言葉や思想が生まれるはるか昔から、先人たちの教えとして氷見の土地や人に継承されてきました。

地元の老舗・釣屋魚問屋を母体とするSAYSFARMでは、耕作放棄地であった余川の里山を開墾し、葡萄畑へと再生することで、地域の環境や景観の保全、生態系の保護など、循環への深い意識のもとにワインづくり、拠点づくりを行ってきました。自然の均衡を保ちながら未来へつなぐ「定置網漁」の精神は、創業以来、SAYSFARMの葡萄栽培・ワイン醸造にも一貫して受け継がれています。

私たちは、化学肥料や農薬の使用を最低限に抑え、自然環境に配慮した葡萄栽培・ワイン醸造を行うことで、循環しながら自然と人が共生できるワイナリーをめざしています。そして、氷見という土地に根差したSUSTAINABLE(サスティナブル)な取り組みを、100年先の未来へつなげていきたいと考えています。

その一環として行っているのが、UPCYCLE(アップサイクル)を意識したオリジナル作品や商品づくり。約1年をかけた畑での農作業、数ヶ月から数年に及ぶワイナリーでの醸造工程、そして、ボトリングを経たワインがお客様の手元に届き消費されるまでの一連の過程で、必然的に生じる様々な副産物を、ただ役割を終えた物として廃棄するのではなく、資源として創造的に新たな価値を生み出すための取り組みを続けています。

例えばそれは、冬の休眠期の葡萄樹から剪定された枝であったり、葡萄の皮や種を含む醸造時の搾りかす(ワインパミス)であったり、消費された後のワインやジュースの空きボトルであったり。循環する物量としては僅かながら、VALUE BEYOND THE HARVEST(収穫の先にある価値)として、私たちの価値観で素敵だなと思える物を作家やアーティスト、企業など様々な作り手の皆様と共に形にしていければと思います。

ここからは、そのような私たちの取り組みに賛同いただいた作家のお一人で、SAYSFARMのワインボトルをUPCYCLE(アップサイクル)した作品などをギャラリーにご提供いただいている、富山市のガラス作家・木下宝さんの新作をいくつかご紹介します。

なお、今回入荷した作品は、SAYSFARMの公式オンラインストアと実店舗で同時販売いたします。遠方にお住まいでSAYSFARMへのお立ち寄りが難しいお客様も、下記URLよりオンラインストアへご来店いただき、それぞれに個性的な作品を、画面を通じてご覧いただければと思います。

 

 

◎フラワーベース

SAYSFARMのジュースボトルを、可憐な花器(フラワーベース)にアップサイクルしました。機械生産のボトルならではの不均一なガラスの厚みを特性として利用し、「ボトルがなりたい形になるように」ガラスの動きを尊重しながら作り上ることで、一つ一つの花器に唯一無二の美しいフォルムを実現しています。

 

◎ステムボウル

SAYSFARMのジュースボトルを、脚付きミニボウルにアップサイクルしました。熱したボトルを型(モールド)に沿わせて曲げ、繊細な模様を写すスランピングの技法により、食卓に立体感や華やかさを演出します。テーブルに映り込む影も美しく、手仕事ならではのやさしい歪みもどこか懐かしさや温もりを感じさせます。

 

◎小鉢

SAYSFARMのワインボトルを、片口小鉢にアップサイクルしました。「CHARDONNAY」と「ROSE」の2種類の使用済みボトルを切断、小鉢のフォルムに加工し、スランピングの技法により繊細な模様を写しました。それぞれのボトル特有の深みのある褐色、味わいのあるクリア色が、作品を洗練されたプロダクトへと昇華させています。

 

◎ベースまるミニ

SAYSFARMのワインボトルをアップサイクルした、小さな丸型の花器(フラワーベース)。「CHARDONNAY」と「ROSE」の2種類の使用済みボトルを切断、丸型のフォルムに加工し、スランピングの技法により繊細な模様を写しました。小さいながらも存在感のあるフォルム、それぞれのボトル特有のニュアンスを感じる色味も、空間に彩りを添えます。

 

◎ベースまる

SAYSFARMのワインボトルをアップサイクルした、丸型の花器(フラワーベース)。ワインボトルの底の丸み、機械生産のボトルならではのガラスの揺らぎをそのまま生かし、削りや磨きを加えることで、素朴でありながら凛とした佇まいを持つ花器に生まれ変わりました。「CHARDONNAY」と「ROSE」の2種類のボトルの色味からお選びください。

 

◎ベースたまご

SAYSFARMのワインボトルをアップサイクルした、たまご型の花器(フラワーベース)。ワインボトルの底の丸み、機械生産のボトルならではのガラスの揺らぎをそのまま生かし、削りや磨きを加えることで、素朴でありながら凛とした佇まいを持つ花器に生まれ変わりました。「CHARDONNAY」と「ROSE」の2種類のボトルの色味からお選びください。

 

木下 宝 きのした・たから

富山県を拠点に活動するガラス作家。SAYSFARMのワインボトルをアップサイクルしたデキャンタや花器、ワイン葡萄の葉や蔓を取り入れたガラス作品など、SAYSFARMとのコラボレーションによるさまざまな作品を、ギャラリーに数多くご提供いただいています。上質な手仕事と美意識が共鳴した作品は、SAYSFARMの世界観を形成する重要な要素となっています。